海外の取引先から「Receipt(領収書)を発行してほしい」と言われたとき、日本の領収書と同じ感覚で作っていいのか迷うことがあります。この記事では、英語の領収書(Receipt)の書き方を、日本特有の収入印紙や但し書きの英語表現も含めて解説します。
Receipt・Invoice・Acknowledgmentの違い
「お金を受け取った証明」に関わる英語の書類は複数あります。
| 書類名 | 役割 | 発行タイミング |
|---|---|---|
| Receipt | 支払い済みの証明 | 入金確認後 |
| Invoice | 支払いの請求 | 納品時・役務提供時 |
| Payment Acknowledgment | 入金確認の通知(非公式) | 入金確認後のメール等 |
| Paid Invoice | 支払い済みの印が付いた請求書 | Invoiceに”PAID”を追加 |
海外ではInvoiceに”PAID”スタンプを押して領収書代わりにするケースも多く、日本のように「領収書」を別途正式に発行する文化は国によって異なります。取引先がReceiptを求めてきた場合は発行しますが、求められない場合はPaid Invoiceで済むこともあります。
詳しくは → Invoice・Bill・Receiptの違い
領収書の項目 — 日英対訳表
| 日本語 | 英語 | 備考 |
|---|---|---|
| 領収書 | Receipt | |
| 領収番号 | Receipt No. | |
| 発行日 | Issue Date | |
| 受領日 | Receipt Date | 入金日と同じ場合が多い |
| 宛名 | Received From / Paid By | 支払った側の名前 |
| 発行者 | Issued By / Receiver | 受け取った側(自社) |
| 領収金額 | Receipt Amount | |
| 但し書き | Description / For | 何の支払いかを記載 |
| 支払方法 | Payment Method | Bank Transfer, Credit Card等 |
| 備考 | Note / Remarks |
Receiptに特有の表現
| 英語 | 日本語 | 使い方 |
|---|---|---|
| We hereby acknowledge receipt of | 下記のとおり領収いたしました | 冒頭の定型文 |
| Payment received in full | 全額受領済み | 完済の場合 |
| Partial payment received | 一部受領済み | 分割払いの場合 |
| For: Consulting services (Jan 2026) | 但し: コンサルティング費用(2026年1月分) | 但し書きの書き方 |
「但し書き」の英語表現
日本の領収書では「但し書き」(何に対する支払いか)が重要ですが、英語ではDescriptionまたはFor:で記載します。
但し書きの例文
| 日本語 | 英語 |
|---|---|
| お品代として | For: Merchandise |
| コンサルティング費用として | For: Consulting services |
| デザイン制作費として | For: Design production fees |
| 2026年4月分 月額利用料として | For: Monthly subscription fee (April 2026) |
| 交通費として | For: Transportation expenses |
収入印紙と英語の領収書
日本では、紙で発行する営業に関する受取書(領収書)のうち、記載金額が5万円以上のものに収入印紙(Revenue Stamp)の貼付が必要です。海外取引先にこのルールをどう説明すればいいでしょうか。なお、Stamp Dutyは「印紙税」(税そのもの)を指す語で、紙に貼る印紙の訳語としてはRevenue Stampが正確です。
知っておくべきポイント
- 電子発行(PDF)なら収入印紙は不要 — 印紙税法上、電子データは「文書」に該当しないため
- 収入印紙は英語で Revenue Stamp
- 海外には収入印紙制度がない国が多く、説明を求められることがある
説明の例文
In Japan, a revenue stamp (印紙) is required on paper receipts for amounts of ¥50,000 or more. However, electronically issued receipts (PDF) are exempt from this requirement.
PASELLYで作成した領収書はPDF出力なので、収入印紙は不要です。これは海外取引先にとっても日本側にとってもメリットになります。
海外取引先にReceiptを求められた場合の対応
パターン1: 正式なReceiptを発行する
取引先の経理部門が「Receiptがないと支払い記録として認められない」と言う場合は、上記の項目を含むReceiptを発行します。
パターン2: Paid Invoiceで代用する
「支払い済みの証明がほしいだけ」という場合は、発行済みのInvoiceに“PAID”と入金日を追記して送る方法もあります。手間が少なく、海外では一般的です。
パターン3: Payment Acknowledgmentメールで済ませる
金額が小さい場合やカジュアルな取引では、「入金を確認しました」というメールだけで十分なケースもあります。
We confirm receipt of your payment of $500.00 for Invoice #INV-2026-001. Thank you for your prompt payment.
PASELLYで英語の領収書を作成する
PASELLYでは、英語の領収書テンプレートを無料でご利用いただけます。Receipt Amount(領収金額)やReceipt Date(受領日)など、領収書に必要なフィールドが揃っています。PDF出力なので収入印紙も不要です。







