Credit Noteの書き方 — 英語の返金・修正請求書ガイド

Credit Noteとは

Credit Note(貸方票・返金通知書)は、すでに発行した請求書の金額を減額するための書類です。取引先に送った請求書に誤りがあった場合や、返品・値引きで金額を修正する場合、日本の実務では「修正請求書を再発行する」ことが多いですが、国際取引では Credit Note(クレジットノート) を発行するのが標準的な方法です。元の請求書を取り消さず、Credit Note で金額を相殺する仕組みです。

項目内容
日本語返金通知書、貸方票、クレジットメモ
英語Credit Note / Credit Memo
発行する側売り手(請求書の発行者)
受け取る側買い手
金額の方向請求額を減らす(売り手 → 買い手に返金または次回相殺)

どんなときに発行する?

ケース具体例
返品納品した商品の一部が不良品で返品された
値引き取引量に応じたボリュームディスカウントを適用した
請求ミス数量や単価を誤って請求した
契約変更サービス内容の変更で金額が減った
二重請求同じ取引を2回請求してしまった
Credit Noteの仕組み — 元の請求書とCredit Noteで金額を相殺するフロー

Credit Noteの記載項目

日本語英語記載例
クレジットノートCredit Note書類タイトル
CN番号Credit Note No.CN-2026-0015
発行日Date20 May 2026
元の請求書番号Original Invoice No.INV-2026-0512
元の請求書日付Original Invoice Date12 May 2026
理由ReasonReturned goods / Price adjustment
返金額Credit AmountUSD 1,500.00

重要: 元の請求書番号(Original Invoice No.)は必ず記載します。どの請求書に対する修正かが分からないと、取引先の経理部門で処理できません。

Credit Noteのテンプレート

以下は、返品(不良品)に伴うCredit Noteのテンプレートです。日本語の内容と、対応する英語の記載例を並べて紹介します。

クレジットノート

クレジットノート番号: CN-2026-0015
発行日: 2026年5月20日

宛先:
ABC Corporation 御中
経理部宛

差出人:
PASELLY Inc.

参照情報:
元の請求書番号: INV-2026-0512
元の請求書日付: 2026年5月12日

返金理由:
商品Aの10個が不良品のため返品

CREDIT NOTE

Credit Note No.: CN-2026-0015
Date: 20 May 2026

To:
ABC Corporation
Attn: Accounts Payable

From:
PASELLY Inc.

Reference:
Original Invoice No.: INV-2026-0512
Original Invoice Date: 12 May 2026

Reason for Credit:
Returned goods — 10 units of Product A (defective)

返金対象の明細を表形式で記載します。不良品の商品代金(50ドル × 10個 = 500ドル)と送料の返金(100ドル)で、合計600ドルの返金です。

DescriptionQtyUnit PriceCredit Amount
Product A — Returned (defective)10USD 50.00USD 500.00
Shipping refund1USD 100.00USD 100.00
Total CreditUSD 600.00

末尾には返金の処理方法を記載します。

この返金額は次回の請求書に充当いたします。返金をご希望の場合はお知らせください。

Note:
This credit will be applied to your next invoice, or refunded upon request.

Credit Noteの処理方法

Credit Note を発行した後の処理は、取引先と合意のうえで以下のいずれかを選びます。

処理方法英語説明
次回請求で相殺Applied to next invoice次の請求書から Credit 分を差し引く
返金Refund銀行送金で返金する
残高として保持Held as credit balance取引先の口座に入金残高として保持

それぞれの処理方法に応じた記載例を紹介します。

次回の請求書で相殺する場合:

この返金額は次回の請求書に充当いたします。

This credit will be applied to your next invoice.

銀行送金で返金する場合:

返金額600ドルを14営業日以内にお客様の銀行口座へ返金いたします。

The credited amount of USD 600.00 will be refunded to your bank account within 14 business days.

取引先の口座残高として保持する場合:

この返金額はお客様のアカウントに反映され、次回の明細書に記載されます。

This credit has been applied to your account and will be reflected in your next statement.

Debit Noteとは

Debit Note(借方票・追加請求書)は、Credit Note の逆で、追加の費用を請求するための書類です。

Credit NoteDebit Note
金額の方向減額(返金方向)増額(追加請求方向)
発行するケース返品、値引き、請求ミス追加費用、為替差額、値上げ
書類タイトルCredit NoteDebit Note

Debit Noteの記載例

以下は、急ぎの配送への切り替えに伴い追加の送料が発生した場合のDebit Noteの例です。

デビットノート

デビットノート番号: DN-2026-0008
発行日: 2026年5月25日

参照: 請求書 #INV-2026-0512

理由: お客様のご依頼による急ぎの配送への切り替えに伴う追加送料

DEBIT NOTE

Debit Note No.: DN-2026-0008
Date: 25 May 2026

Reference: Invoice #INV-2026-0512

Reason: Additional shipping charges due to expedited delivery request.

DescriptionAmount
Expedited shipping surchargeUSD 350.00
TotalUSD 350.00

末尾に支払い方法の案内を記載します。

この金額を請求書 #INV-2026-0512 のお支払いに加算してください。

Please add this amount to the payment for Invoice #INV-2026-0512.

メールで送る場合のテンプレート

Credit Note送付メール

Credit Noteをメールで送付する際の例文です。件名にCredit Note番号と元の請求書番号を入れることで、取引先の経理担当者がすぐに内容を把握できます。

件名: クレジットノート CN-2026-0015 — 請求書 #INV-2026-0512 の金額修正

Smith様

請求書 #INV-2026-0512 に関するクレジットノート CN-2026-0015 を添付いたします。

返金額: 600ドル
理由: 不良品の返品

この返金額は次回の請求書に充当いたします。直接の返金をご希望の場合はお知らせください。

ご不便をおかけし申し訳ございません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

Subject: Credit Note CN-2026-0015 — Adjustment to Invoice #INV-2026-0512

Dear Mr. Smith,

Please find attached Credit Note CN-2026-0015, issued in relation to Invoice #INV-2026-0512.

Credit amount: USD 600.00
Reason: Returned goods (defective units)

This credit will be applied to your next invoice. If you prefer a direct refund, please let us know.

We apologize for the inconvenience and appreciate your understanding.

Best regards,
[Your Name]

修正請求書を再発行する場合との違い

Credit Note方式(国際標準)修正請求書の再発行(日本で多い)
元の請求書有効のまま残る取り消して差し替える
監査証跡元の請求書 + Credit Noteで履歴が残る差替え前の請求書が消える
取引先の処理Credit Noteを受け取り相殺旧請求書を破棄して新しい請求書で処理
国際取引での一般性標準的。EU圏では法的に必須の場合もある日本企業同士では一般的だが、海外では馴染みが薄い

実務でのポイント: 海外の取引先に「請求書を修正したい」と伝える場合、「修正版を再発行します」ではなく「Credit Noteを発行します」と言った方がスムーズに理解されます。

PASELLYで請求書を作成

PASELLYなら、英語の請求書を無料で作成できます。Credit Noteが必要になった場合は、備考欄に元の請求書番号と理由を記載して、マイナス金額の請求書として発行する方法で対応できます。